5月3日の日記

2016年5月3日 日常
気付けば社会人も6年目だが、未だに社会の仕組みが分からない。ビジネスマンの働き方指南とか会社での処世術とか、果ては出世を煽るような記事なんかも主に日経界隈を基点としてこれだけ世の中に氾濫してるわけだが、こういう記事の内容はたいていあまりに人間の根源的な欲望から掛け離れすぎてて不自然としか思えないし、百歩譲ってそれを受け入れたとしても(以前も書いたように)僅かなメリットと多大な責任を引き換えに出世することがそんなにメリットのあることだとは思えない。そして何より、そもそもそんな記事を読む必要のある人間がそれほどいるとはどうしても思えない。

製造業なんかが顕著な例で、工場なんかには作業員が本社のホワイトカラーの何倍もいて、事実彼らが製品を作っているわけだけど、本社が彼らに要求することは「いかに低賃金で長時間、文句を言わず言われた通りに働いてくれるか」という点に尽きるわけで、現場の工員がスキルアップとか出世とか言い出したところで意味がないし、彼らにしたところでそんなことを強制される筋合いもないと思う。

けど、考えてみればこれって結局本社のホワイトカラーも一緒なんじゃないかと。結局彼ら(我々)も経営者に雇われてるだけの代替可能な歯車なのであって、いかに安くこき使えるか値踏みされてるという点じゃ工員と何も変わりがない(実際、だからこそベースアップで月給をたかが1000円や2000円上げるために春闘や労働争議をやる必要があるわけで)。工場の作業員とは確かに頭脳労働か肉体労働かという差はあるんだろうけど、むしろたかがその程度の差で思い上がって一社員が勝手に社畜的価値観に染まっていき、他人の噂話と上司へのゴマすりと目下への威圧が好物で、最終的には自分も周りも誰も幸せにしないゾンビへと変貌していく様は本当に異様かつ滑稽に感じられる。

そしてこれも繰り返しになりますが、そこまでしても結局日本の大企業のやってることは相も変わらず不正と不祥事のオンパレードですからね。一人のアホがやらかしたとかならまだしも、某M自動車みたいな社内政治・組織力学のオイニーが強過ぎるアレとか、「ま、そんなもんだろうな」という感想と同時に、実際のところ正直気が滅入るってのも分かってくれる人いるんじゃないでしょうか。

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