2月20日の日記

2019年2月20日 日常
英語のイディオムから派生した「スプーン階級論」なる表現が韓国語にはあるらしいが、同僚にまさにこの“金の匙”を体現したような女の子がいる。容姿端麗で語学堪能、父親はネットで名前をググればすぐに顔写真がヒットするレベルの財界有名人で、自身も20代にして総合商社勤務のエリートサラリーマンと結婚。新卒で入った会社を辞めて(うちに)転職を成功させるだけの気概と才覚もあり、赴任やら出張やらで海外を飛び回るのは日常茶飯事。誰に対しても優しく丁寧、人前でスピーチやプレゼンをする時も笑顔を絶やさず、おまけにオフィスに知り合いの外国人が訪ねてくれば(男女問わず)大喜びでハグを交わす社交性の高さ。

あえていうなら、箸が転んでもおかしい(?)というか、道路で石につまずいてコケた程度のどうでもいい話でもあまりに抑揚をつけて表情豊かに喋るので、端から見てて何を大袈裟なという感じがしないでもないが、これさえも小さい時から蝶よ花よと育てられ、今に至るまで周囲の人が常に自分の話に耳を傾けてくれる環境で生きてきたであろう彼女の人生が、笑えるほどにまざまざと透けて見えるレベル。

最近はてなでソニーのiPhoneがうんちゃら、とかいうエントリがバズったけど、まさにああいう世界観で生きている訳の分からないDQNとか底辺がいかにして社会に存在しえているのかという疑問もさることながら、一方でこういうスーパー完全無欠の勝ち組女性の眼に、何ら自身より秀でるところのない凡庸で暗愚な一般大衆(俺含む)がどう映っているのかというのは逆に気になる。そもそも、他人と優劣を比較するとかいう発想自体が卑しい出自のものであって、そういう次元になかったりして……

いやいや、いよいよ社会の上澄みに来たという感じがする。別にそのことによって自分の価値が底上げされるわけでも何でもないし、だから何だという話だが。ただ、年齢を笠に着た無意味な上下関係とか、そういう野卑な風習が会社に存在しないのは本当に助かる。前職とは何だったのか。要は貧すれば鈍する、小人閑居して不善をなす、金持ち喧嘩せず、そういうことですね(違う?)。

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